Zipan導入事例
株式会社グリーンズ様
外国籍スタッフが安心して活躍できる環境へ。異文化理解セミナーを通じて実践する、多文化共生の組織づくり。

外国籍スタッフの活躍が広がるホテル業界において、日本特有のビジネスマナーや商習慣に起因するコミュニケーションの壁は、現場の大きな課題となっています。ホテルを中心に全国展開する株式会社グリーンズは、社内の相互理解を深めるための第一歩として、外国籍スタッフ向けの「異文化理解セミナー」を導入しました。「一人ひとりのアイデンティティを最大限活かしてほしい」という想いを胸に、社内の円滑なコミュニケーション実現に向けた組織づくりを一歩ずつ進めています。
導入の背景
文化の壁を超えて、誰もが心地よく働ける環境づくり
―導入のきっかけや、その背景について教えてください。
出発点は「より良い社内コミュニケーションを実現したい」という想いでした。
インバウンド需要の多い業界ですので、外国籍スタッフには言語面で非常に助けられているのはもちろんのこと、彼らの考え方や積極性に助けられている側面が多くあります。
しかし、日本特有の「察する文化」と、ストレートな表現を好む文化の違いから、日常の中で小さな認識のズレが生まれることがありました。
私たちの根底にあるのは、「日本人になってほしいわけではない。日本でも一人ひとりのアイデンティティを活かしてほしい」という考えです。
個々の良さを捨てずに、日本の職場環境でも力を発揮してもらうためには、お互いを知る場が必要だと考えています。
その第一歩として、今回の外国籍スタッフ向け「異文化理解セミナー」の導入を決めました。
株式会社グリーンズ 人材開発室 西澤 夕里様
選考プロセス
決め手は「丁寧なヒアリング」と現場の声に寄り添った「明確な提案」
―数ある研修会社のなかで、なぜZipanを選ばれたのでしょうか。
現状を丁寧にヒアリングしていただき、最善のご提案をしてくださったことが、今回 Zipanを導入した決め手の一つです。
検討段階で、まず日本人スタッフと外国籍スタッフ双方へのアンケートを実施してくださいました。その結果を丁寧に分析し、私たちがなんとなく感じていた「異文化間のズレ」の正体を、客観的なデータとして可視化してくださったのです。
単にパッケージ化された既存の研修をそのまま提供するのではなく、「現場では今、何が起きているのか」というスタート地点を共有できたことが、導入に向けて大きな安心感に繋がりました。
株式会社グリーンズ 人材開発室 石原 昌佳様
導入プラン
「日本のビジネス文化」と「異文化適応法」を学ぶワークショップ型セミナー
―セミナーの具体的な内容について教えてください。
オンラインで3時間の異文化理解セミナーを実施しました。全国の各ホテルから外国籍スタッフが約30名ほど参加し、普段は顔を合わせる機会の少ないスタッフ同士が一堂に集まる場にもなりました。
内容は一方的な講義形式ではなく、実際の職場で起こりうる場面を題材にしたケーススタディなど、グループワークの時間が多くありました。参加者それぞれが自分の経験と照らし合わせながら意見を出し合っていて、単なる「知識のインプット」ではなく、自分ごととして考えられる内容だったと感じています。
研修の成果
互いに歩み寄るコミュニケーションへ
―研修を受けた社員からの感想はいかがでしたでしょうか?
実際に受けてくれた外国籍スタッフの中には、英語で相槌として「イエス」を使うのと同じように、日本語でもわからないまま一旦「はい」と言ってしまっていた、という自分の癖に気づいた方がいました。研修を通してそれがコミュニケーションのズレに繋がっていることを理解してくれたようで、これからは「わからないので教えてください」と直接伝えるようにします。と感想をいただきました。
―研修後、具体的にどのような行動変化がありましたか?
外国籍スタッフのコミュニケーション面での改善に加え、日本人スタッフや上司からのコミュニケーションも意識的に変わってきた部分があります。
例えば、「手が空いたら〇〇やってください」という表現だと、実際いつ着手して欲しいものなのか伝わりにくいので、「〇日までにやってほしい」と明確に期日を伝えるようになりました。
―今後、外国籍スタッフとの共生においてどのような取り組みをお考えですか?
一度やったから終わりではなく、ある程度時間をかけて社内の文化として育む必要があると思うので、定期的にこうした歩み寄りの機会を作っていきたいです。
実際、「日本人向けにもやってほしい」という声が社内から出てきています。こうした要望にも答えつつ、多様性を強みへと昇華できる組織を目指してこれからも取り組んでいきます。
―本日は貴重なお時間をありがとうございました。今後のご活躍をお祈り申し上げます。
社員様の声①
キクチュンユ様

―自己紹介をお願いいたします。
台湾出身で、来日して8年になります。台湾の大学を卒業後、人と話すことが好きで日本のホテル業界に飛び込みました。現在はホテルのフロントスタッフとして、チェックイン・チェックアウトや予約対応、観光案内など、お客様と直接関わる業務全般を担当しています。
当ホテルはお客様の約8割が外国人のため、英語・中国語での対応がメインです。日本語については、特にビジネス敬語やメール文書の面で今も日々勉強を続けています。
―日本の職場で感じた文化的なギャップを教えてください。
一番印象に残っているのは、「早めに」という言葉の受け取り方の違いです。以前、上司から「新人研修の資料を早めに終わらせておいて」と言われたことがありました。実際の研修自体は数ヵ月後だったので、「時間があるから大丈夫」と判断して結構後回しにしていたんです。
でも実際は1週間くらいで対応してほしいものだったようで、後になって「まだですか?」と確認の連絡がきて初めて認識のズレに気づきました。
―研修を受けて、最も変わったと感じることは何ですか?
特に社内でのコミュニケーションが大きく変わりました。以前は何か指摘されると、つい「自分は間違っていない」と強く言い返してしまうこともありましたが、今は相手の意見を受け入れて、対話することをとても意識しています。
直接的に言い返すのではなく、自分の考えもしっかり伝えた上で対話をすることで、周りの社員から優しくアドバイスがもらえるようになり、チームでの仕事がスムーズになったと感じています。
―今後、習得したいスキルはありますか?
正しい敬語で、失礼のないようにというプレッシャーがあり、まだ日本人のお客様との電話対応は緊張してしまうことがあるので、ビジネスマナーや電話対応などはもう少しスキルアップしていきたいです。

社員様の声②
パンデマダン様

―自己紹介をお願いいたします。
ネパール出身で、来日して12年になります。現在はホテルのフロントスタッフとして、チェックイン・チェックアウトの対応や予約管理、電話対応などを担当しながら、時間帯責任者としてホテルの運営管理にも携わっています。
12年経っているので、日本語での会話にはかなり自信がついてきました。しかし日本特有の文化の理解、敬語や漢字表現などはまだまだ勉強中です。
―日本で働く中で、最も苦労したことは何ですか?
日本は直接的な言い回しを避けることが多い文化だなと強く感じています。ネパール人は思ったことははっきり伝える傾向があり、何かトラブルが起きた際も、原因を特定してありのままをお伝えするのが普通なのですが、日本では何かあるとまずお詫びから始まる。この文化的な違いを理解するのには、少し時間がかかりました。
―研修を受けて、最も変わったと感じることは何ですか?
「わからないことをちゃんと確認する」という姿勢が一番変わりました。ストレートな表現を避ける日本の文化では、意図を汲み取りきれず、以前は自分のやり方で進めて後から困ることもありました。
研修を受けてからは、自分の理解が正しいか「一歩踏み込んで聞く」ことを意識しています。特にメールなど文字のやり取りは今も苦手意識がありますが、他の人にもチェックをお願いするなど、自分から周りを巻き込んで確認することで、正確に仕事が進められるようになりました。




